三重県指定の伝統工芸品である伊勢木綿の着物です。
こちらは新品、仕立て上がりのお品ですので、届いたその日からお使いいただけます。
【伊勢木綿の特徴】
伊勢木綿は江戸時代から今に至るまで伊勢の国で織り続けられています。
かつては数多くの織元が存在していましたが現在では臼井織布さんただ一軒のみとなってしまいました。
伊勢木綿は弱撚糸という糸を用いて織られます。
弱撚糸はねじりの少ない糸のこと。
ねじりが少ない分、強度が弱い為にゆっくり丁寧に織る必要があります。
一台の機械で一日に織れる長さは13m(一反)のみ。
とても貴重な布だと言うことがわかりますね。
この糸は水にくぐらせると糊が落ち、次第にわたに戻ろうとします。
結果、洗いを繰り返す毎にだんだんと柔らかく良い風合いに変化していきます。
最初はハリがあり硬いように感じるかもしれませんが、使い続けることで体によく馴染むあなただけの1枚に変化するはずです。
【着用時期】
木綿着物は裏地を付けず単衣に仕立てることが多いですが
単衣でも木綿着物は盛夏を除く春・秋・冬の3シーズンお召しいただけます。
地域によっては真冬は少し寒いかもしれませんので、下着や羽織物などで調節するのもおすすめです。
【仕立て】
ミシンと手縫いを併用して仕立てました。
袖口など縫い目が見える部分は手縫いで、背中心など強度が必要な場所はミシンで、と使い分けています。
最も力がかかるヒップ部分を守る為、また下着が透けるのを避けるために居敷当てを付けました。
また着付けの際により体にフィットするよう広衿のお仕立てとなっています。
(居敷当てと衿裏生地は化繊です)
【お洗濯】
木綿着物の嬉しいところは、ご家庭で簡単にお洗濯できるところ。
中性洗剤で手押し洗い、または畳んでネットに入れて洗濯機にポン。
洗濯機での場合は手洗いコース・デリケートコース・お洒落着洗いコースなどの優しく洗えるモードで洗ってください。
熱を加えると縮みの原因になりますので、お湯でのお洗濯や乾燥機の使用はお控えください。
しわを防ぐため、脱水時間はほんの短い時間で。
着物ハンガーに吊るして手でぱんぱんと叩き、シワを伸ばせばアイロン無しでもOKです。
気になる場合にはアイロンをかけていただいても良いですが、当て布をしてそっと押さえるように優しくかけてくださいね。
帯・小物等は付属せず着物のみの販売となります。