愛知県名古屋市の有松町、鳴海町地域にて生産されている有松絞り。
その歴史は江戸時代初期まで遡ります。
有松絞りの始祖、竹田庄九郎が豆絞りの手拭いを作り売り出したのが始まりとされており、それ以降400年以上に渡り人々から長く愛され続けています。
時の流れとともに絞りの新しい技法が次々と生み出され、今では蜘蛛絞り、鹿の子絞り、雪花絞りなど絞りの種類は100種類にも及ぶと言われています。
絞りは布地を括ったり巻いたりして柄を表します。
そのため出来上がった生地には独特の凹凸が生まれます。
何もしていない木綿の生地ですと汗をかいた際に肌に生地が密着しますが、絞りはこの凹凸の効果で肌と生地との間に隙間が生まれます。
そこに風が通りますので肌に張り付かずさらりと快適に過ごすことができるのです。
今回はそんな有松絞りの中でもちょっと珍しい、星柄の可愛い反物から浴衣を仕立てました。
青緑色の地に大小の星が散りばめられた様はまるで天の川のよう。
ふんわり優しい薄手の木綿生地ですから大変軽く着心地が良いですが、着て、洗って、また着てを繰り返すうちに、さらに柔らかく優しく育っていきます。
お仕立て上がりのお品ですので、届いたその日にすぐお召しいただけます。
帯・小物等は付属せず着物のみの販売となります。