酒袋を利用して作られた利休バッグです。
酒袋とはその名の通りお酒を絞るために使われた袋です。
まず目を引くのはこの素朴な色やざっくりとした風合いでしょう。
これは一朝一夕で出来るものではありません。
酒袋を長く使うために大切なのは柿渋です。
これを塗ることにより酒袋は強化されより頑丈になります。
酒袋を使った後に柿渋を塗って保管し、また酒を絞る。
その作業を繰り返すことにより柿渋とアルコールが反応し、結果この独特の風合いが生まれるというわけです。
新品のときは同じ色だった酒袋も絞る酒の種類や環境で少しずつ色が変わってきます。
色にもムラが出ますし、全く同じものは他に1つもありません。
最近は絞る工程も機械化され、使う袋も化繊のものがメインになっているそうです。
少しずつ無くなっていく貴重な酒袋を、今回丁寧に利休バッグに仕立てました。
カジュアルな雰囲気ですので紬や小紋など普段着の着物と合わせてお使いいただくのがおすすめです。
ファスナーを開きますと仕切りの無いシンプルな構造になっており、片側の側面に小ポケットがあります。
また外側にも片面にファスナー付きのポケットがあります。
こちらは日本製、新品のお品となります。